概要
git commit
とgit push
を忘れすぎ問題、みんなあるよね、私はあります。
ガリガリにコードを書いているといつの間にかものすごい変更が入っていて、でもgit commit
を忘れていたから折角のgitの良さを無駄にしていること、ありますよね。
家でコードを書いていて、続きを別のところで書こうとしたらプッシュし忘れていて何がなんだかわからなくなること、ありますよね。
それらを全て解決してくれるGitDoc
をご紹介します。
GitDoc
DevContainerでコードを書いている前提とします。
令和七年にもなってホストマシンでそのままコードを書いている人はいないと思いますが、一応断っておきます。
"extensions": [
"vsls-contrib.gitdoc"
]
.devcontainer.json
にリモート環境の設定が書けるので、拡張機能を読み込むようにします。
"settings": {
"gitdoc.commitValidationLevel": "warning",
"gitdoc.autoPull": "onPush",
"gitdoc.ai.model": "gpt-4o",
"gitdoc.enabled": true,
"gitdoc.ai.enabled": true,
"gitdoc.excludeBranches": [
"master",
"develop"
]
}
設定項目には上のように書きます。それぞれの項目について簡単に説明します。
gitdoc.commitValidationLevel
- PROBLEMSで警告以上が出力されていればコミットしません
- 誤ったコードをコミットすることをある程度防げます
gitdoc.autoPull
- プッシュしたタイミングでプルします
gitdoc.ai.model
gpt-4o
,o1-mini
などから選べるのですが何故かo1-mini
だとうまく動かなかったのでデフォルトのものを使っています
gitdoc.enabled
- GitDocを有効にします
gitdoc.ai.model
- コミットメッセージをAIに考えてもらいます
gitdoc.excludeBranches
- これらのブランチではGitDocを無効化します
master
やdevelop
には直接コミットを許可しないので予め設定を入れておきます
で、これで概ね問題なく動くのですがcommitlint
などでコミットメッセージにルールを課している場合には困ります。
commitlint
普段は英語でコミットメッセージを書いているのですが、日本語が良い方のために【commitlint】commitlintとcommitizenの導入方法【commitizen】から抜粋しておきます。
この方のテンプレートをyamlに変換したものが以下になります。
---
extends:
- "@commitlint/config-conventional"
rules:
header-max-length:
- 2
- always
- 72
type-enum:
- 2
- always
- - build
- ui
- ci
- docs
- feat
- fix
- perf
- chore
- refactor
- revert
- format
- test
prompt:
messages:
skip: "'Enterでスキップ'"
max: 最大%d文字
emptyWarning: 必須事項です
upperLimitWarning: 最大文字数を超えています
questions:
type:
description: 変更の種類を選択する
enum:
build:
description: ビルドシステムや外部依存に関する変更
title: Builds
ci:
description: CIの設定ファイルやスクリプトの変更
title: Continuous Integrations
chore:
description: 補助ツールの導入やドキュメント生成などソースやテストの変更を含まない変更
title: Chores
docs:
description: ドキュメントのみの変更
title: Documentation
feat:
description: 新機能の追加
title: Features
fix:
description: バグの修正
title: Bug Fixes
format:
description: 動作に影響を与えないコードの書式などの変更
title: Format
perf:
description: パフォーマンス向上を目的としたコードの変更
title: Performance Improvements
refactor:
description: 新機能追加でもバグ修正でもないコードの変更
title: Code Refactoring
revert:
description: コミットの取り消し
title: Reverts
test:
description: テストの追加や変更
title: Tests
ui:
description: スタイリングの追加や変更
title: UI
scope:
description: 変更範囲を記述する
subject:
description: 変更内容を概括する
body:
description: 変更内容を詳述する(body:最大100文字)
isBreaking:
description: 破壊的変更はあるか
breakingBody:
description: 破壊的変更がある場合は必ず変更内容を詳説する
breaking:
description: 破壊的変更内容を詳述する(footer:最大100文字)
isIssueAffected:
description: 未解決のissuesに関する変更か
issuesBody:
description: issuesをcloseする場合は必ず変更内容の詳説する
issues:
description: 変更内容の詳説とissue番号を記載する(footer:最大100文字)
これを.commitlintrc.yaml
で保存しておき、このルールに従うようにAIにコミットメッセージを書いてもらいます。
"settings": {
"gitdoc.commitValidationLevel": "warning",
"gitdoc.autoPull": "onPush",
"gitdoc.ai.model": "gpt-4o",
"gitdoc.enabled": true,
"gitdoc.ai.enabled": true,
"gitdoc.excludeBranches": [
"master",
"develop"
],
"gitdoc.ai.customInstructions": "Generate a commit message in Japanese following the Conventional Commits specification and `commitlint` rules. Use the format `<type>(<scope>): <short description>` and choose `<type>` from `build`, `ci`, `docs`, `feat`, `fix`, `perf`, `chore`, `refactor`, `revert`, `format`, `test`. Limit `<short description>` to 72 characters. If `<short description>` starts with an English word, it must be in lowercase.",
}
英語にしたいときはJapanese
のところをEnglish
に変えるだけでいいと思います、多分。
AIがこのプロンプトに従わずにめちゃくちゃなコミットメッセージを書いてしまうとcommitlintが通らなくなってしまいますが、今のところ止まったことはないので多分大丈夫です。
husky
レポジトリの初期状態だとmasterとかmainとかしかないですよね。
そういうときに自動でコミットできないのはいいとして、手動でコミットするときのためにhuskyを入れていたとするとGitDocの設定と競合してしまいます。
具体的にはprepare-commit-msg
にexec < /dev/tty && bun cz --hook || true
とだけ書いていると/dev/tty
がないと怒られてエラーが発生します。
で、とりあえずの対応方法が以下の通り。
#!/bin/sh
if [ -z "$GIT_CONFIG_PARAMETERS" ]; then
exec < /dev/tty && bun cz --hook || true
fi
GitDocで実行したときにはGIT_CONFIG_PARAMETERS
という環境変数に値が入っていることを利用してそのような環境変数が入っていない、直接のgit commit
のときだけこのコマンドを実行するように変更します。
有効化
デフォルトだとVSCodeのウィンドウを開くたびに無効化されるのでコマンドパレットから逐一有効化する必要があることだけが若干面倒です。
あと、デフォルトで有効化していると何故かEnabled→Disabled→Enabledという二回わざわざ切り替えないと有効にならない不思議な問題があります。
ここの問題さえ直れば個人的には嬉しい。
まとめ
もうコミットメッセージに困らないし、コミットを忘れることもない。
記事は以上。