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Cloudflare Tunnel経由でScreen Sharingを利用しよう

February 27, 2024
1 min read

Screen Sharing

macOSにはリモートデスクトップ的なScreen Sharingという機能があります。

で、これ非常に快適なのですが何故かローカルネットワークでしか利用できないという大変に致命的な問題があります。

データ通信が重いからとか、レスポンス的な観点からの措置だと思うのですが外部からでも操作できるようにしたいところではあります。

普通、外部からローカルネットワークにアクセスしようとしたらVPNで解決することが多いのではないかと思います。

当初、私もWireguardでVPNを構築していたのですがよくよく考えたらそもそも今回の要件ではVPNはScreen Sharingのためにしか使わない上に、VPNが動作しているサーバーを更に中継することになるのでレスポンスが更に悪化してしまいます。

よって、ローカルネットワークで中継サーバーを挟まずに直接ホストマシンにアクセスする方法が求められました。

これ、Cloudflare Tunnelでなんとかなりませんか?

Cloudflare Tunnel

調べているとほぼほぼ同様の内容のLaunch your Mac from a browser with Cloudflareを見つけました。

記事をチラ見したところ、ブラウザ経由でリモートのMacのScreen Sharingを動作させるための方法について解説してあるようです。

なのでこれを参考に実際に構築してみることにしました。

手順

  • ホストマシン
    • Screen Sharingを有効化してあること
    • Docker Desktop for Macがインストールしてあること

調べているとCloudflaredをホストマシンで直接動かしている記事ばかり見かけるのですが、立ち上げるときの便利さや環境を汚さないことを考えるとDocker一択だと思うのですが何故なのでしょうか(パフォーマンスの問題とか?

Cloudflare

Zero Trustのダッシュボードにアクセスします。

Access > Applicationsから適当にアプリを作成します。

今回、ドメイン名はmac.tkgstrator.workにしました。

ポリシーでアクセスできる権限を設定します。

最後にSettings > Additional settings > Browser renderingからVNCを有効化します。

Tunnel

Networks > Tunnelsから適当にトンネルを作成します。

設定方法を適当に選んでTUNNEL_TOKENをコピーします。

Public Hostnameには先ほど設定したドメイン名と同じmac.tkgstrator.workを指定します。

ここで、サービスはType=TCP, URL=host.docker.internal:5900を指定します。

CloudflaredがDockerで動いているのでlocalhost:5900は何の効果も持ちません、指定しないように。

ここで普段なら追加でAccessの設定をいれるのですがVNCの場合は不要のようです、有効化すると繋がらなくなります

Docker

以下のようなdocker-compose.yamlを作成します。

version: '3.9'
services:
cloudflare_tunnel:
restart: always
image: cloudflare/cloudflared:latest
command: tunnel run
container_name: cloudflared_browser_vnc
environment:
TUNNEL_TOKEN: $TUNNEL_TOKEN
extra_hosts:
- host.docker.internal:host-gateway

人によっては見飽きた設定ですね。extra_hostsを指定し忘れると繋がらないので注意すること。コピペでいけます。

Terminal window
TUNNEL_TOKEN=YOUR_CLOUDFLARE_TUNNEL_TOKEN

同じディレクトリに.envを作成して先ほどコピーしたTUNNEL_TOKENを貼り付けます。

これで準備は完了です。

起動

docker compose up -dで立ち上がります。

サーバーに接続するとDiscordでの認証が求められます。

認証ができればパスワードログインでブラウザ経由でVNC接続できます。

使ってみて

正直遅い、まだVPNで繋いだほうが速い。

設定でどうにかなるのかは未知数、まあでもVNC繋がるのは楽しい。

記事は以上。